打ち合わせ中、社員から一本の電話が入りました。
クレーム対応の相談でした。
確認連絡が遅れたためお客様から強い言葉で責められている、どう返答すべきか迷っているというものでした。
何故もっと早く返事をしなかったんだ!
会社の信用は簡単に傷つくんだぞ!
昔の私なら、すぐにこう云っていたでしょう。
スピードは重要です。
たとえ悪気がなかったとしても、相手を待たせるということは、相手の時間を軽く見ているのだと捉えられてしまいます。
ただ最近は、社長の言葉が思っている以上に重いことに気付かされ、云い方を考えるようになりました。
主任の一言と、社長の一言は全く違います。
こちらは軽く注意したつもりでも、相手にとっては強く刺さることがあります。
一度萎縮させてしまうと、その先は社長に怒られないことを優先するようになります。
これでは社員が育ちません。
云うべきことをしっかり云う姿勢を変えたのではありません。
感情のままにぶつけることを慎むようにしました。
納得できないから、気に入らないから、怒ったり怒鳴ったりするのはただの癇癪です。
本当に考えなければならないのは、相手にどう動いて欲しいのかです。
冒頭の一件であれば、次から確認を早くして欲しいのか、お客様の不安を想像して欲しいのか、信用は小さなことの積み重ねであると分かってほしいのか。
そこを誤ると、人を動かすどころではなく、この先ずっと、その人を固まらせるだけです。
一方で、届いていると感じる瞬間もあります。
こちらが細かく言わなくても、社員が私と同じように考えて動く場面です。
先日の社内研修でも、現場の状況や社員の不安を踏まえ、必要な配慮を先にしてくれた社員がいました。
とても嬉しくなりました。
言葉というものは、注射のように届くことはありません。
相手のことを慮った言葉だけが、点滴のように一滴一滴入っていくのです。
※生成AIで作成